いつかきっと
出勤前に自分のお弁当を作っている途中だった。
腹が激痛に襲われ全身の血の毛が引いて震えが止まらずトイレに駆け込んだ。
生理痛と貧血のダブルパンチ。立ち上がることも出来ず這ってトイレから出た。
動けない。ダメだ、今日は仕事休もう。
生理痛で休むなんて罪悪感でいっぱいだったけど職場に電話して休ませてもらった。
ベッドで横になろう...
少し落ち着いたのでとりあえずツイッターでも見るかな、と軽い気持ちでiPhoneを開いた
TLが騒がしい。
嫌な文面が流れてくる。
ファミクラから「ファンの皆様へ関ジャニ∞メンバーから大切なお知らせ」という内容のメールが届き始めていた。
ずっとガセだと思っていた記事。
このタイミングでのファミクラからのメール。
こわい。11時になるのがとてもこわかった。
信じたくなかった。
すばるがジャニーズ事務所を退所する。
嘘だ
嘘だよ
渋谷すばるだよ?
誰よりも関ジャニ∞のことが大好きで誰よりも関ジャニ∞に誇りを持っているあの渋谷すばるだよ?
「どうか悪い夢であってくれ。」
その瞬間誰もが思ったはずだ。
でも
夢なんかじゃなかった。
自身の音楽を極めるという夢を叶えるために
ずっと7人だと思ってた。
これからもずっと、何の疑いもなく7人で関ジャニ∞を続けてくれると思ってた。
40、50、60歳になっても、ライブで踊れなくなっても、楽器を演奏するのが難しくなっても、「7人」は変わらないと思っていた。
わたしの中では、いや、これは大半のeighterがそう思っていたのではないだろうか。
メインボーカルで唯一無二のセンターだった。
その渋谷すばるが
関ジャニ∞から抜ける。
メンバー同席の会見を見ても涙が溢れてくるだけで、今何が起こっているのか信じられないし理解出来なかった。
憔悴しきって目を真っ赤にして涙を浮かべてる横山裕
辛いはずなのに気丈に振舞おうとしている村上信五
伏し目がちでどこか力無く笑う丸山隆平
困ったような苦しいようななんとも言えない表情の錦戸亮
納得できていないのが見て分かるようにふてくされて口がへの字になってる大倉忠義
自宅で転倒、背中を強打・打撲のため出席できずこの場にいない安田章大(お大事にね)
そして
前を見据えて静かに座る渋谷すばる
その目は少しだけ潤んではいるものの真っ直ぐでなんの迷いもない「決断」をした、そんな眼差しだった。
ヨコの「今日という日が本当に来ないで欲しかった」という言葉が痛いくらい胸に突き刺さった。
ヒナちゃんの「なんでや。いやや。」があまりにもストレートでそう言った時のヒナちゃんの表情が目に浮かぶようだった。
三馬鹿として、ずっと、ずっと一緒に過ごしてきた同い年の横山裕、渋谷すばる、村上信五。
当たり前のように、同じ道を歩いて同じ時を過ごして歳を重ねていくんだろうと思っていた。
地上波に乗せて「大好き」といつも想いを口に出していた丸ちゃんも、
「しぶやんはすごい」と尊敬しながら関ジャニ∞の音楽を一緒に作り続けてきたヤスちゃんも、
「すばるくんが一番かっこいい」といつも嬉しそうに先輩を自慢していた亮ちゃんも、
「すばるくんはさ~」と文句を言いながらもすばるのことを絶対に嫌いになれない分かりやすい末っ子の大倉も、
みんなみんな、ずっと7人一緒だと思っていた。
けれど違っていた。
すばるは「自分が行くべき道」を切り開いてしまった。6人とは違う別の道を。
7人で歌って踊って、くだらないことで笑い合っている関ジャニ∞が大好きだった。
でも、もうそれを見ることはできない。
頭ではわかっていても感情がそれを許さない。
涙が止まらない。
これからは6人。関ジャニ∞は6人なんだ。
7人が当たり前だったのにそれが過去になる。
「すばるの夢を応援したい」
そんなの当たり前だ。でも、まだ全然気持ちがついていかない。
頭の中は「なんで?」でいっぱいだ。
辛くて寂しくて、すばるのいない関ジャニ∞のこれからがまだ想像できなくて
とてもこわい。
それでも、すばると6人は前を向いて歩き出そうとしている。
もう歩き出している。
無理についていこうとしなくてもいい。
まだ時間がかかる。どのくらいなのかは自分でもわからない。
ただひとつ言えることは
紛れもなく、7人の関ジャニ∞が大好きだということ。
わたしが見てきた彼らはいつだって全力で、馬鹿がつくほど素直で正直で、いい歳した大人のくせにいつまでも少年のようで、でもやっぱりちゃんとした大人で。
こうやって筋を通して思いを言葉にしてファンに直接届けてくれる。
これからは1人と6人になってしまうけど
「7人の関ジャニ∞」はいつまでも胸の奥の一番深いところに居続けてくれるし、絶対に忘れることなんてできない。
でもね。やっぱり今はまだね、
寂しくて辛くて涙が止まらないんだ。
もう少しだけ時間がかかるのを許してね。
ありがとう渋谷すばる
ありがとう7人の関ジャニ∞
ずっとずっと大好きでした。